おやブログ

ほとんど自分の娘の話。たまに違う話。ライフハックブログなんて洒落たものじゃないブログ

あなたの隣にもいる?「狸(タヌキ)」

狸
狸 / Shoichi Masuhara

 

隣の席で狸が寝ている。

椅子に浅く座り、首を45度ぐらいに傾け、目をつぶっている。腹が異様に出ている。電話が鳴るとちょっとだけ目を開け、、、そして寝る。。。毎日1回か2回は椅子の上で寝ている。

狸は週に3日休み。そして、私より多くの給料を貰っている(らしい)。私の職場の隣の席にいる狸のこと。

 

寝ててもいい訳

この狸が寝ててもいい理由は、特別な資格を持っている(らしい)から。この狸がいないと、会社が持っている営業資格が存続できないから。

上場企業ではないし、ベンチャー企業でもない。ホワイト企業でもないし、ブラック企業でもない。一般的な零細企業だ。人材確保が難しい。この人に変わる人材がいないのだ。募集しても来ない。

 

起こせばいいじゃん

起こしてみた。そして、

「〇〇さん、体調悪いんですか?悪いようなら帰った方がいいですよ」

と優しく言った。答えは、

「いや。。。」

終り。そして、またその日の午後寝るのだ。何回か同じようなことをやってみたが、変わらずだ。

他の同僚も知っているのだが言わない。正直、いてもいなくてもいいのだ。日々の仕事上だれも何も困らないのだ。だからなのかもしれない。ただ、「名義だけ借して!会社には来なくていいよ」ってのはだめらしいのでここにいるようだ。

 

私が資格を取ればいいのか

じゃあ、俺が取ってやろう。取ってもっと給料もらってやる!で、どうやったらこの人が持っている資格が取れるのか調べてみた。すると、これしかないようだ。

 

『4年間、大学で化学を勉強すれば取れる』

 

 

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じゃあ大学行くか

で行くことにした。。。って言って行くことはなかった。その理由。

  1. 会社は、今の会社に在籍のまま大学に入らせてくれない
  2. 学費は会社から出ない
  3. 4年間、家族を養えるだけの収入がない(蓄えもない)
  4. 入学試験に通りそうにない
  5. 4年後、今の会社が存続しているかどうか自信がない
  6. 昼寝とちょっと高い給料の為に今から4年間大学にいくのは、何となく割に合わない気がする。

こんな感じ。

 

 

the road more travelled, Forêt de Bouconne
the road more travelled, Forêt de Bouconne / simonsterg

ここは大きな分かれ道だったのか

仕事に対する情熱、または夢を持っている人なら「じゃ、大学行くか」で行動しているだろう。そして、今私が見ている景色とは全く違う、眩しくて目を開けていられないくらいの未来に突き進んでいるかもしれない。しかし、私がそうしていたら、そうなっていたのだろうか。”たられば”の世界で想像してみても、眩しい未来が見えない。多分、情熱がないからだろう。

私にとって大きな分かれ道ではなかった気がする。

 

最後に

昼寝をしたいがために取る資格ではない。給料に関しては、正直正確な金額はしらないし、年功序列方式の会社だから「ちょっとくらい高くてもまあいいや」と思うことにする。(狸は私より年上)

そして、何か別の事に時間を使い情熱を燃やしたい。

ただ、私は器が小さいので、この狸に腹が立つ。実は今日は、ただそれが言いたかっただけだ。

 

 どうせ寝るならこれ使う。